公開: 2024年2月10日 04:45:00 JST
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elm-pages v2からv3への移行

詳細はパッケージ本体のアップグレードドキュメントを参照。

基本的にはこのドキュメントのとおりにv2リポジトリを改造していけばv3のビルドを通すこともできると思われるが、 まだドキュメントが網羅的ではないのと、アップグレードスクリプトなどは提供されていないため手作業が求められ、ハマりどころが多め。

Dillonさんは再三、starter repoをtemplateとして新規リポジトリを作り、ビルドが通る状態を確認した上で、 v2リポジトリのPage moduleを一つずつ移管してインクリメンタルにビルドを通しながら進めるのを推奨している。

自分もそのように進めたが、その中でキーとなった変更点を中心に上げていく。 特に、v2で静的サイトを作っていて、基本的にはv3でも静的サイトのまままず移行したいという意図で進める。 個人的な印象として、この需要は大きいと感じている。記事末尾ではv3移行後の開発体験やビルドパフォーマンスなども触れる。

(English version article here)

大前提

頻出の要変更点

静的サイトビルダーとしては不要な追加機能と、関連実装の除去

(今のところ)Undocumentedな変更点

v3移行後の開発体験・ビルドパフォーマンス

未評価の部分

終わりに:アップグレードすべき?/始めどき?

これまでの内容を踏まえ、最後に現時点で最新のelm-pagesの設計に関するFAQを一読しておくと理解が深まると思う。

その上で、アップグレードの労力を割くべきかどうか?個人的な評価としては:

といったところ。

また、今v2のサイトを持っていなくてelm-pagesが気になってる場合は? それなら間違いなく始めどきといっていいだろう。

elm-pages v3のベータ期間やリリース直後は、Lamderaコンパイラのインストール等、開発環境のセットアップに難があったのだが、現在そこは解決されていて普通のElm projectと何ら遜色なく開発できる。

Elm自体に慣れていない場合は先におなじみのElm Guideベースで、あるいは誰かメンターを見つけてElmの基礎を学んでからのほうがいいが、Elmにはすでに慣れていて、より良い感じに静的サイトをElmで書きたいとか、full-stack Elmをやり始めたいとかいった場合は非常に優れた選択肢に間違いない。

Disclosure: 筆者はelm-pagesの作者、DillonさんのGitHubスポンサーです

公開: 2024年2月10日 04:45:00 JST